矯正治療5回目です。
前回は上顎に拡大装置を取りつけました。
この間の出来事として、飲みすぎてトイレで吐いたときに、装置と上顎の隙間に吐しゃ物が引っかかるという最低最悪な経験をしました。
いきなり汚い話からはじまってすみません(笑
マルチブラケット&ワイヤーをついに装着
今回マルチブラケットとワイヤーがついに取りつけられました。
マルチブラケットというのは、ブラケットという装置をそれぞれの歯に接着することです。そこにワイヤーを通して歯を動かしていきます。
今回は下の歯だけで、しかも前歯から5番の第2小臼歯までだったので、なんというかお試し感がありました。翌日以降の歯の痛みもそれほどではなかったですし。
下だけとはいえワイヤーがつくと、いよいよ矯正がはじまったという気分になりますね。
1回目から数えると、すでに2か月経っているわけですが。
今回の治療では、青ゴム未遂というものがありました。
下の奥歯にも上の歯と同じように青ゴムを入れようとしたのですが、隙間がきつくて入らず(インレーがぶ厚いとかなんとか言っていたような気がします)、結局諦めることに。
青ゴムが目の前に現れたとき、またあの試練がはじまるのかと思ったのですが、まさかの未遂に終わり、内心ほっとしました。
ただ予定していたことができなかったということは、治療としては一歩後退することであり、そのへんは大丈夫なのかなと思ったのですが、先生はそんなに気にしていない様子。別のアプローチがあるのでしょう、たぶん。
地獄の青ゴムのあとは地獄のバイトアップが待っていた
青ゴムの恐怖からは逃れられたものの、今回はもしかするとそれ以上につらい処置が待っていました。
それは樹脂で奥歯を盛り上げる「バイトアップ」。
これによって噛み合わせたときに、奥歯(6番)の二点だけが接触することになります。
上のほうであげた写真でも歯が噛み合わさっていないのがわかると思いますが、これはあえて歯を浮かせているわけではなく、奥歯をバイトアップによってかさ上げしているためこれ以上口が閉じないのです。
意図的に開咬(かいこう)状態にすることによって、ワイヤーをつけた前のほうの歯に負荷をかけずに済み、歯が動きやすくなります。
人間がものを噛む力は60kg程度といわれていますが、それに対しワイヤーの負荷は100g程度。上から強い力が加わると、せっかくのワイヤーの効果が薄れてしまうというわけです。
これのきつさを理解したのは家に帰って食事をしたとき。
全然咀嚼できない……。
奥歯の二点でしか食べ物をしっかり噛みつぶせないので、当たり前といえば当たり前なのですが。
なんというかQOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)が低下したような……。
さらにつらかったのが、見た目が明らかに面長になる、ということです。
元々面長気味だったのがさらに縦に伸び、野球の王さんの似顔絵のように頬がこけた感じになってしまいました。
いきなり喋りづらくなる
治療後の受付で言葉を発したときに、あることに気づきました。
全然喋れない……。
めちゃくちゃモゴモゴして、いかにも矯正してます、といった感じの喋り方になっています。
拡大装置をつけたときは平気だったのに、下の歯のワイヤーを取りつけただけでここまで喋りにくくなるとは!
前回拡大装置をつけた後に、話すのは平気そうですね、と笑顔で言ってくれた受付の人もそれに気づいたでしょうが、彼女はなにも言わなかったです。
そのやさしさに涙。
喋りに関することだけでなく、見栄えの面でも変化がありました。
下の歯のブラケット&ワイヤーによって、口を閉じたときに若干のシャクレ感が……。
上の歯にはなにもつけていないので、バランス的にもシャクレが際立っているような気がします。
でもまあしょうがないですね。いずれ元に戻るでしょうし、今は耐え忍ぶしかないです。