上顎に「急速拡大装置」を装着(矯正日記4・42日目)

矯正日記4

4回目の通院です。
地獄の青ゴムからようやく解放される! とウキウキしながら歯科医院に向かいました(笑

歯の痛みはだいぶ治まっていたものの、歯間をちゃんと掃除できていない、なんともいえないすっきりしない感じに悩まされていたのです。

上顎の拡大装置

今回の治療では、上顎に器具が取りつけられました。
上の歯の両方の奥歯(6番・第1大臼歯)にメタルの輪っかを接着し、そこを起点に上顎の形にぴったり合うよう調整された器具です。この器具は上顎に密着はしておらず、ほんの少しの隙間があいています。

急速拡大装置

急速拡大装置

そこではじめて、青ゴムがこの銀色の輪っかをはめやすくするために使われていたことが判明。
実際なんの圧迫感もなくすっぽりはまりました。
これを調整(ネジを使って広げる)することで、奥歯(6番)とその前の歯(5番)を外側に広げることができます。

この器具は「急速拡大装置」と呼ばれ、その名の通り短期間で歯列を広げるためのものです。おもに成長期までの子どもの矯正に使用され、歯列だけでなく骨を広げる効果もあるのですが、成人の場合は骨の成長が止まっているためその効果はなく、歯を外側に出すために使われます。調べてみたところ大人の矯正ではあまり使われないようです。

普通は一日一回程度、自分でネジをまわして広げる使い方をするそうですが、今回の矯正では3週間に一度の通院時に少しずつ広げていくことになるので「急速」とはいえないですね。

この器具は薄く、上顎に沿うようにできてはいるのですが、それでもやはり話したりするときに舌が触れて、話しづらくなります。話すときって人はこんなにも舌を動かしているんだなと実感できます。

それでも私の場合、装着した直後でも少し気をつけるだけで普通に話すことができました。
受付の方にも「話しにくくなる方が多いのに平気そうですね」と言われ、ちょっとうれしかったです。

矯正は話しづらくなり喋り方も変化すると聞いていましたが、おそらく一番影響があるであろう舌に触れる器具をつけてもこの程度の変化しかないのなら、話すことに関しては大丈夫そうだなとほっとしました。

もっともこれが大まちがいであったことにその後気づくんですけどね……(詳しくは次回)。

食事は大変

診療後、ご飯を買って家に帰ったのですが、それを食べようとして口の中に入れたときに気づきます。

これどうやって飲み込むんだ?

拡大装置の圧倒的な存在感によって、飲み込むことがうまくできないのです。
少しずつなんとか喉に流し込んで食事を終えましたが、こんな食べ方を食事のたびにすることに耐えられるのかと不安になりました。

まあ2、3日後にはまったく気にせず普通に食事することになるんですけどね(笑
人間の適応力の高さ!