歯の矯正は子どもがするものというイメージがありますが、最近では大人になってからはじめる人も増えています。
もちろん歯を動かしやすい小さいときにやっておくに越したことはないのですが、大人になってからはじめることにもメリットはあります。
そのメリットについて解説していきたいと思います。
モチベーションが高い
大人になってから矯正をはじめた人は、歯並びをよくすることへのモチベーションが高いです。
お金も自分で払うため、必ず歯並びをよくしたいという思いが強く、矯正期間中の様々な痛みや手間にも耐えることができます。
一方、子どもの矯正は自分で望んでするよりも親に勧められて行う場合が多く、大きなストレスを抱えてしまうことがあります。
矯正方法を自分で選択できる
表側ワイヤー、舌側(裏側)ワイヤー、インビザライン(透明マウスピース矯正)等、現在の歯列矯正には様々な選択肢があります。
大人になってから自分でお金を払って矯正する場合、入念に調べて矯正期間中の見栄えなども考慮して選択することができます。
子どもでも裕福な家庭でしたら、子どもの希望を聞いてできるかぎり目立たない方法を選んだりすることもあるかもしれませんが、子どもが自ら調べて納得のいく治療を受けるというのはなかなかできないのではないかと思います。
ワイヤーを見せることへの抵抗が比較的少ない
矯正している子どもにとって一番大変なのは学校です。
特に思春期は人からどう見られるかということに必要以上にこだわる時期なので、矯正をしている自分への評価が下がりがちです。
大人の場合でも人からの視線を気にする人はいるでしょうが、学生のときほどではないと思います。
矯正していることに対して皮肉を言ってくるような子どもっぽい人もいないでしょう。
むしろ大人の歯列矯正が一般化した現在では、歯に対する意識が高い人だなと評価してもらえることも多いです。
自己管理ができる
矯正期間は年単位と長いですが、実際に矯正歯科に行くのは3、4週間に一度、一回1時間程度です。
それ以外の時間は自分で口内環境を管理しなければなりません。
食後の歯磨きや歯間ブラシを念入りにしたり、ゴムかけをきちんとしたり、そういった積み重ねが必要になります。
子どものころに親に言われるがままなんとなく矯正をした人の場合、親の目がないとつい歯磨きを手抜きして虫歯になってしまったり、ワイヤーが取り外されたら、やっと終わったーという感じでその後の保定期間をないがしろにして歯の位置が戻ってしまったりということが起こりがちです。
一方、大人になってから矯正をはじめた人の場合、少しでも短期間で終えたいし歯の後戻りも絶対に避けたいので、しっかり自己管理をして矯正に臨む人の割合が高く、矯正の結果も満足のいくものになる場合が多いです。