大人の歯の矯正にかかる費用・料金はどれくらい?

矯正の費用の計算

歯の矯正をはじめようと思っている方にとって、一番気になるのが値段のことだと思います。
矯正は基本的に保険が適用されない自由診療(自費治療)のため、非常に高額になるからです。

今回は、矯正歯科のサイトを見ても様々な項目があって結局いくらかかるかよくわからない、という方にもわかりやすい、一般的な矯正にかかる費用について解説していきたいと思います。

歯列矯正の料金内訳

カウンセリング料

無料~5,000円

まず最初に行われるのがカウンセリングです。
患者の歯並びの状態や、どういった治療方針で進めていくのか、費用はいくらになるのか、といったことが説明されます。自分が疑問に思っていることもしっかり質問しておきましょう。

このカウンセリングは個人の矯正歯科だと無料のところが多いです。ホームページを見たと伝えると無料、などという場合もあるので、カウンセリング前にチェックすることをオススメします。

検査・診断料

30,000円~70,000円

意外とお金がかかるのがこの検査・診断料です。どちらも30分から1時間程度かかります。
検査をしてその日は終わりで、次の回で診断といった流れになります。

検査では顎のレントゲンや歯の写真撮影、石膏模型を作るための歯型取りを行います。
診断ではそれらを元に、現在の歯の問題点を説明され、治療方針が決められます。

装置等基本料金

650,000円~850,000円

装置代などを含めたメインとなる矯正の費用です。
歯並びの状態によって金額にかなり幅が出てきます。このへんが総額がわかりにくくなる原因のひとつかなと思います。

調整料

3,000円~5,000円(通院ごと)

毎回通院するたびに、調整料が取られます(総額制を除く)。ワイヤーを変えたり様々な装置をつけたりといった処置にかかる料金です。

通院間隔は3、4週間に一度のところが多いです。
矯正期間によってトータルで支払う料金がかなり変わってくるので、しっかりと計算しておくことが大切です。

保定観察料

2,000円~3,000円(通院ごと)

矯正が完了したあとの保定期間にかかる料金です。期間は3年ほどで、通院間隔は3か月に一回程度になります。

歯列矯正の合計金額

矯正期間を2年、通院間隔を4週間に一度として、上記の料金詳細をあてはめて計算してみます。

・カウンセリング料:0円
・検査・診断料:50,000円
・装置等基本料金:700,000円
・調整料:130,000円(5000円×26回)
・保定観察料:36,000円(3,000円×12回)

合計:916,000円(税込1,007,600円)

やはりトータルで100万円というのが目安になりそうです。
基本料が安く見えても、検査・診断料や調整料、さらに消費税を含めると金額が膨れ上がってしまいます。

最近ではどれだけ矯正期間がのびても、決められた金額以上かからない総額制(トータルフィー)のところも増えています。

裏側矯正の料金

裏側矯正(舌側矯正)の場合、基本料金が表側矯正のだいたい1.5倍程度かかります。

表側矯正が700,000円なら1,050,000円といった感じです。
調整料も表側より高くなることが多いです。

マウスピース矯正の料金

マウスピース矯正の料金は、表側矯正と同じくらいが目安になります。
ただし、どれだけ歯を動かすかといった症例の難しさによって値段がかなり変わってきます。
大きく歯を動かさなくてはいけない場合は、ワイヤー矯正を検討したほうがいいかもしれません。

まとめ

どれくらい費用がかかるかということは歯列矯正において大きな問題ではあるのですが、自分自身の容貌に関わることで、さらに年単位で通うことになるわけですから、多少金額が高かったとしても信頼できる先生を見つけることのほうが大切だと思います。

納得のいく治療を受けられるよう、矯正についてしっかり調べて準備しておきましょう。