上の前歯を真ん中に寄せる遠い旅路(矯正日記19・350日目)

矯正日記19

上顎の装置を外してから少しはましになったのですが、まだ喋りづらさは残っています。
その原因は奥歯を樹脂で盛り上げるバイトアップにあります。
歯が完全に閉じ切らないので、特に「し」が言いづらいです。「脂質」「すぃすぃつ」になってしまいます(どこでそんな言葉を使うんだというのは置いておいて)。

最初に上顎の装置を装着したときは普通に話せたのに、下のワイヤーを付けた途端に喋りづらくなった、と矯正日記5の最後に書いたのですが、あれは下のワイヤーではなくバイトアップのせいだと今さらながらに気づきました。濡れ衣を着せた下ワイヤーすまん!

まあでもバイトアップをすることによって、歯の動きが早くなるというのは理解できますし(上下の圧が歯にかからない)、今は耐え忍ぶしかありません。

そういえば最近樹脂の盛り足しをしていないです。何度か追加しているうちに、土が踏み固められるように樹脂も歯の噛み合わさる圧力で固められ、あまりすり減らなくなったようです。

忘れたころにやってくる青ゴム

今回はいつもの三週間ではなく、諸事情により四週間ぶりの通院です。

まずはいつものように上下ワイヤー外し&クリーニング。ステイン、いわゆる着色汚れも取ってもらいました。

矯正歯科に通う前までは、歯科で歯のクリーニングをほとんどしていなかったので、茶渋的なものが歯の裏側にかなりついていたのですが(おそらく昔吸っていた煙草の影響)、今は毎回ワイヤーを外したあとでちょこちょこ着色汚れを取ってくれるので、だいぶきれいになりました。
歯並びがよくなるだけでなく、表面的にもきれいになるのはうれしいです。

クリーニング後、先生がやってきたのですが、私の上の歯並びを見て「うーん」と悩んでいます。さてどうしたものか、といった感じでしょうか。頼みますよほんとに。
そしてなにかを歯にはめ込む先生。

アガガガガ、い、痛い!

この歯が折れそうな強烈な圧迫感、すぐにピンときました……青ゴムだ!
事実それは青ゴムで、右上2番と4番(3番は八重歯なので飛ばして)、4番と5番の間に入れられました(たぶん)。

青ゴムというのは正式にはセパレーションと呼ばれるもので、歯の間に隙間を作るためのものです。
ワイヤーを付けたあとで外して、と歯科衛生士さんに指示していましたが、いったいなんのためにこれを入れなければならないのかは不明です。
というか入れる前にひと声かけてほしい(笑

矯正治療はそれなりに痛みがあるものもあって、子どものときだったらきっと通うのが嫌だったかもなーと思います。
虫歯治療ならすぐに麻酔を打ってくれるのですが、矯正の場合は麻酔を打つほどの痛みではないんですよね。

上下のワイヤー装着

今回(上)と前回(下)

上のワイヤーは、前回と同じく右は1→オープンコイル→5→6→7で、左は1から7まですべてです。
左の1から3にリングレットというゴムを引っかけて、左に寄せるようにしています。

前回と比べると若干ではありますが、前歯が左に寄っています。とにかくちょっとずつ左にずらしていくしか道はありません。
左の2番はだいぶ前に出てきていて、舌で歯の裏側を触ると、左側は段差がほとんどなくつるんとなぞれます。まさか自分の歯でこの感触を味わえる日が来るとは(涙
ちなみにあいかわらず右の1番は出っ歯になっています。

下の歯にワイヤーを付ける前に、歯に付着している接着剤を取るため左右1、2番の間をやすりがけすることになりました。
目の粗いものから細かいものへ三段階に分けてやったのですが、最初に先生がやった目の粗いやすりが、まじかっ! というくらい痛かったです。だからひと声(略
歯科衛生士さんがやった残りの二段階はまったく痛くなかったです。

下のワイヤーは5番 to 5番でした。
6番の歯が内側に傾いている気がするのですが、そこはバイトアップしている部分なので動かさずにいるようです。

上下のワイヤー装着後、青ゴムを取り忘れていたので先生に声をかけて取ってもらいました。
子どものころだったらもじもじして言えずに、付けっぱなしで家に帰ったかも。

やっぱ矯正は大人になってからにかぎりますね(強がり